男装少女倶楽部 ～活動内容～男を捕まえてきて女装させ、自分好みに●●し、極上の快感を得ること。

宝塚歌劇団を思わせるような、耽美なパッケージが印象的なこの作品。男装女子×女装男子という、今までにありそうでなかった組み合わせをテーマにした本作を手がけるのは、SOD入社2年目で自身も男装好きという新人女性ディレクター・中村ナツ子監督。男装女子だけが出ている、もしくは女装男子だけが出ている作品は山ほどあるのですが、そのふたつを組み合わせた作品って意外となかったんですよねぇ。主演女優…というか主演男装女子に抜擢されたのは、プライベートでも男装好きであることを公言している阿部乃みくちゃん。ともに学生時代から男装を嗜んでいたというみくちゃんと中村監督は、事前打ち合わせの場ですぐに意気投合。小さい頃からショートカットだった、男友達のほうが多い、彼氏に男装を反対された経験がある…などの男装女子あるあるで盛り上がりますが、一方で彼氏と一緒にいるときに男装をしていると、自分でもどこか違和感があったと言います。そこで「この違和感をなくすためには、彼氏を女装させれば良いのでは！？」という、色んな段階をブッ飛ばした結論に至った監督。ツッコミどころはあるものの、筆者も世の中で決められた「男はこうあるべき、女はこうあるべき」という男女の役割のようなモノには、ずっと違和感を持っていました。なのでお互いに男装・女装することでそれを解体するという点には、非常に惹きつけられましたねぇ。本作のポイントとしては、みくちゃんの相手役の女装男子が美人女装子などではなく、女装経験が一切ないごくごく普通の男優さんだということ。美人女装子さんのほうが確かに見た目は美しいかもしれませんが、やはり普通の男性が女装させられて恥じらう姿にこそ、萌えがあるわけですよ！そんなわけで今回起用された女装男子は、メガネが似合う爽やかボーイの林ヨウヘイさん。メイクなどを施す前に、まずは林さんにセーラー服を着せちゃいます。まだ男の姿のままなのにセーラー服を着せられたことが恥ずかしいのか、ものすごくモジモジし始める林さん。そんな恥じらう彼に、「もうガマンできない」とみくちゃんが壁ドンで迫っていく…というのが最初のパートなのですが、個人的にはここが一番萌えましたねぇ。「一見女の子みたいな可愛い男の子が、どう見ても男にしか見えない男性を責めていく」というBLをそのまま具現化したような展開なので、このパートは腐女子必見ですよ！またみくちゃんは、レズAVでも責め役を演じることが多いためか、男前な演技がめっちゃくちゃ上手。画面の向こう側にまで伝わってくる凛々しい男子っぷりに、予想以上にキュンとさせられちゃいましたね。その後本格的に女装メイクを施して可愛くなった林さんの、まんざらでもない様子の女の子演技にも、思わずニヤニヤ。やはりただ姿を変えるだけでも、心理面に与える影響は大きいんだなぁ…ということを、今回改めて感じましたねぇ。最後の特典映像には本格的な女装メイク講座もついているので、これを機に一度はパートナーに女装を施してみるのも良いのではないでしょうか。