さみしい松本いちかちゃん
投稿者:ポポ口 追加日:2022/11/20
松本いちかちゃんの最大の武器って無限の愛され力だと思いますが、一方で不幸な役どころ、かわいそうな女の子を演じるのが異様に上手いのがすごいところです。
本作のいちかちゃんはゴミの溢れるアパートの一部屋に父親と二人で暮らしている。母親は出ていってしまったそうです。父親は荒れている。こういう生活は周囲から孤立してしまうし、いちかちゃんもこの住居に引け目を感じている。こんな部屋だから彼氏が作れないし、学校に友だちはいないと言う。
いじけきってもいないし、絶望しているわけでもない。身なりはキレイにしている。でも制服を着ているような年齢の女の子だから、自身でこの状況を変えようとは思えない。無力な女の子を演じる松本いちかちゃんが恐ろしいほどうまいです。
ゴミ屋敷を取材に来たテレビ局の男は、いちかちゃんに恋人ごっこを提案する。孤立している女の子にこんな手を差し伸べるのは上手いですし狡いですね。与えられること、求められることが少ないいちかちゃんが、それを喜ぶところに心が痛みながらも、笑っているかわいいいちかちゃんに欲情が止まりませんでした。
自分からキスをされることを求める。あんなにかわいいのに、自分が他人からキスをされるのに値する人間か不安だったのでしょうか。いじらしさに胸が痛みます。フェラをして男が気持ちよくなると嬉しそうな顔をする。いちかちゃんがなにかをして他人が喜んで、自分もそれを嬉しいと思う経験が少ないのだと思います。いちかちゃん、本当はいるだけでたくさんの人を笑顔にできる女の子なのに!スケスケのエロ下着をプレセントされても喜んでしまう。そこは体操着でよかったんじゃないか。もしかしたらビデオカメラを向けられることも嬉しいのかもしれない・・・。
車のなかでのセックスで、限られた光源のなか正常位になるといちかちゃんの全身に光と影が落ちる。その美しさは言葉を失うほどでした。いちかちゃん、なにも持っていなさそうで、誰も持っていないものを持っているのです。
自分の身体がに魅力的で価値があって、男が喜んでくれることを知って、男の身体を求めてセックスをするいちかちゃんもかわいかったです。でもタイトルと違って、求めていたのは男の身体ではなくて、心を満たしてくれるものだったのだろうなと思いました。それだけいちかちゃんの寂しそうな顔が心に残りました。松本いちかちゃん素晴らしかったです。