淫乱&淫靡さに溢れた好篇
投稿者:桃ゼリー 追加日:2021/05/12
企画単体女優の平岡里枝子嬢の演技力は冴え渡っていて、その淫乱さ、淫靡さは半端ではない。まず、抜きどころが多かった点は素直に好評価をしておきたい。ただ、純愛の上に花を咲かせる母子●●のロードムービーならば、ルビーの母子交尾路線であることは、少しAVをかじっているファンなら、誰でも知っていることで、同じ土俵に立っては、どうしてもルビーに遅れをとってしまう。それでも、かつて六年間も続いたタカラの「たびじ」シリーズを支持する向きがあるとするなら、たびじのテーマが、甥と叔母、恩師の妻と生徒、義母と婿など、単に母子●●に限定はされてこなかった点だ。母子関係を愚直に追い求めてきた交尾シリーズに対して、たびじは例えば広い角度から、高校教師と生徒の●●など、名作や意欲作を送り出して来た。ここで、両者の優劣を競うことはない。双方のコンセプトが違うのだ。タカラは、しばらくは復活をさせた「たびじ」で、本作の副題にあるように「母と子のふたり旅」を続けるようだ。レーベルやメーカーの意向に注文を付けるつもりはない。ただ、本来「たびじ」は、もっと広い視点で男女の禁忌を描いて支持されてきた歴史がある事だけは、忘れないでいただきたいと切に願う。